【子供の斜視の手術】当日の流れと正直な感想…しない方が良かった?
生後9ヶ月頃から5歳まで4つの眼科に通った娘みーちゃんが、簡潔性外斜視の手術を受けた体験談です。我が家は東京の大学病院にて手術を受けました。
今回はオペ当日の流れと手術後の正直な感想を綴りたいと思います。
このページでは術後の実際の写真も掲載しています。気持ちのよい写真ではないのでご注意下さい。
小児の斜視手術当日の基本的なスケジュールとは?
手術の時間は前日に言い渡されました。
『前のオペ次第になるけれど、時間は9時~を予定しています。朝早い時間なのであまりずれることはないでしょう』ということでした。
子供の場合、手術は全身麻酔で行うので朝食はありません。また水分も6時以降禁止ということで手術前は無邪気に『お腹がすいたぁ、早く遊びたぁい!!』そんな事を話していました。親の方が緊張していましたね…。
そして実際に呼ばれたのは9時半すぎでした。手術をするフロアーまでは親も付き添います。しかし名前や手術の確認を終えるとそこからは1人で入っていきます…。
私は娘の寝泊まりしているフロアーに戻り休憩室で待機していました。
手術は1時間前後と聞いていましたが、実際には30分程度で終了し呼ばれました。
手術前は先生たちに『よろしくお願いします』と言って入っていった娘でしたが、術後は『うううぅう、痛い、、、、、この人たち私に痛いことするから嫌いぃぃ』と言って怒りながら泣いていましたね。ちなみに痛くて目もすぐには開かず、目を閉じたまま血で滲んだ赤い涙を流していました…。
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幼児の簡潔性外斜視|みーちゃんの手術直後の感想とは?
落ち着きを取り戻し、目を開けたみーちゃん。予想通り白目の部分は真っ赤です。
そして…肝心の黒目の位置は…。まっすぐこちらを向かせてみると、私たちから見て右側(本人にとっての左目)がかなり内側に寄っていたんです。
これは左目の方が斜視角度が大きかったこと、術後の戻りを考慮して少し強めに手術をしたことが原因だそうです。しかし先生に聞いてみると
『もしこのまま治らなければ、再手術とかそういった場合もあります』とのこと。
しかも娘からも驚くべき言葉が…。
『ママが二人いるからどっちが本物か分からない』と言ったんです。
これは斜視の術後によくあることで物が二重に見える『複視』というものです。
今まで見ていた目の反射角度を脳は記憶しています。しかし黒目の位置が変わってしまったことで新しい角度でも物が見える。つまり脳が混乱していて起こる状態で、通常は1ヶ月くらいで治まるということでした。
正直、私は頭が真っ白になりました。
0歳からずっと眼科に通い、経過観察やアイパッチでの治療をしてきました。眼科にも4つ通い、色々な眼科医の意見を聞いて、名医と言われる先生に手術をお願いしたつもりでした。
『手術で完治するなら…』
『これから小学生になるし、女の子は特に見た目に敏感だから。もし目のことで何か言われたり、いじめられたらかわいそうだな…。娘自身もコンプレックスを抱えたりするかもしれない。手術することでそんな不安が解消できるなら…』
そう願って、最善だと思って決断した手術です。
それなのに、私はとんでもないことをしてしまったのではないか??
娘は時々斜視が出る程度だったので、このままでも幸せだったのではないか??
このまま複視が治らなくて、内斜視もひどいままだったらどうしよう…
不安が大きくてマイナスなことばかり浮かびます。涙が止まりませんでした。
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これが手術直後の正直な感想でした。
もし、あなたがお子さんの斜視の手術を迷っている…そんなご両親だとしたら、術後の過矯正や複視などのリスクについて知っておいてほしいです。
しかし半年たった頃、術後の経過をみて考えもまた変わってきました。その詳細はまた別の記事で書いています。