斜視は眼鏡で治療できるの?斜視メガネの効果とは?
娘が間歇性外斜視と診断され、治療法を調べる中で眼鏡による治療があることを知りました。斜視メガネはプリズムメガネとも呼ばれています。
うちの娘の場合、担当医から勧められた方法はアイパッチで眼鏡の提案は全くありませんでした。
(関連記事:斜視の赤ちゃん|みーちゃんの最初の治療アイパッチは効果あったのか? )
しかし私の友達の妹が幼少期に斜視で眼鏡をかけて治療していたそうです。その後手術することなく大人になった今は斜視も出ていないと聞いたので、斜視メガネにとても興味を持ちました。
そこで私も次の検診で医師に相談したり、自分自身でも色々と調べました。
具体的には
- 本当に斜視はメガネによる矯正で治るのか?
- 斜視で眼鏡を作るときは保険や補助金があるのか
- 斜視でメガネ治療するメリット・デメリット
これらについて記録します。
斜視の治療として眼鏡を検討している方はぜひ参考にして下さいね!
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斜視の治療法としてメガネはおすすめ?それとも使わない方がいい?
斜視はメガネで矯正でき完治するものか?
4つの眼科に通った我が家。アイパッチについては賛成する先生もいれば根本的な解決にはならないと反対する先生もいました。
そして4人の先生はみーちゃんの場合、眼鏡による治療はお勧めしないと言いました。理由を聞いてみたところ、斜位(人には分からない程度の斜視、隠れ斜視、通常の人でも持っているようなごくわずかな視線のズレ)の人であればプリズム眼鏡を使う場合もあるが、斜視の人の治療としてはメガネでは不十分ということでした。
つまり斜視を眼鏡で治すのは基本的は不可能だそうです。私の友人の妹の場合はきっと成長とともに治るくらいの軽度の斜視もしくは斜位だったと考えらます。
斜視の治療でメガネを作成する時は保険が効くの?
日本眼科学会によると、9歳未満の子供の斜視の治療のために作った眼鏡は健康保険が適用されます。もし仮に全額自己負担でメガネを作った場合には必要書類をそろえた上で健康保険組合に請求すると国が決めた範囲内で保険給付されます。
必要書類は下記の通りです。
1.療養費支給申請書(加入している健康保険組合窓口等にあります)
2.眼科医の「治療用眼鏡等」の作成指示書の写しおよび患者様検査結果
3.購入した「治療用眼鏡等」の領収書
斜視眼鏡の良い点・悪い点
良い点は何とも言っても、メガネをかけている間は斜視が出なくなること!つまりメガネかけていれば斜視が出ないので常に両眼視をすることが出来ます。
しかし残念ながら斜視眼鏡には困った問題も…。それは眼鏡をかけていない時の斜視角度が大きくなる傾向があることです。
普通の人がコンタクトレンズをつけている時もそうですが、装着時はよく見てもコンタクト外すと見えなくなりますよね?
それと同じで斜視眼鏡は装着時の見た目の斜位を改善しますが、外せば見た目も元に戻ります。それどころか今まで自力で正常に見ようとしていた筋肉が眼鏡装着時は使われなくなることにより弱まってしまい、眼鏡を外した時の斜視の角度はさらに開いてしまう…。つまり根本的に目の角度を矯正し治す力はないのです。
さらに今まで見えていた状況と異なるため脳が混乱を起こし物が全て二重に見える複視を起こす可能性もあります。さらにプラズムが合わず車酔いのように気分が悪い状態を引き起こすこともあります。
『斜視が眼鏡で治るなら…!!』手術は肉体的にも精神的にもダメージがあるしリスクもあります。なるべく子供に負担のない方法で症状を改善することができたら!!そう期待して色々と調べましたが、現実はそんなに甘くありませんでした。むしろ、眼鏡で治療することによるデメリットが多く驚いたのが正直なところ。
そして私たち両親が出した結論はみーちゃんは眼鏡での治療はしないということでした。斜視を根本から治してあげたいと思ったからです。