赤ちゃんや子供の斜視|5歳児の手術体験談

5歳児が軽度の間歇性外斜視で手術を受けた体験談。斜視が分かった生後8か月から手術を決断するまでの治療や葛藤。実際の手術と術後の経過や費用について。普段は斜視が出ずたまに分かる程度の斜視で手術が必要だったのか?セキララに綴るブログ。

子どもの目の健康を育てる・枝川宏著・レビュー

 

娘みーちゃんの間歇性外斜視が発覚してから、目に関する書籍を読んで勉強しています。

今日はその中から、えだがわ眼科クリニック院長 枝川宏『子どもの目の健康を育てる』の感想を書きたいと思います(^_^)

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著者の枝川宏氏は長きに渡り、視能訓練士の育成にあたってきました。同時に総合病院にて子どもたちの眼の診察も担当。さらにプロ・アマスポーツ選手を診察し、『スポーツと視力』という新しい分野にも取り組んでいます。

えだがわ眼科クリニックの院長も務めつつ、子どもの目に関する書籍も多数執筆しています。

 

本書の概要は、『生まれてからどのように目が発達していくのか、また子供の目の病気を発見するために親ができること、実際の治療について』が細かく説明されています。

また子供の目の健康を守るための暮らしと環境という章では『目の健康のために摂取した方が良い食品、サングラスの選び方、テレビゲームやテレビを見るときの注意点』など今すぐ生活に役立つ情報が掲載されています。

 

 

『子どもの目の健康を育てる』から学ぶ子供の眼の病気の発見と斜視治療について

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①子供の視力の発達は6歳までが大事な時期です。しかし子供にどんなふうにものが見えているかは親でもわかりません。ものが見えにくくてもそれ以上よく見える体験のない子供にとっては自覚できません。気になることがあったら、すぐに、子供の目の異常に詳しい医師の診察を受けるべきです。

→我が家も最初は娘の視線に違和感を感じたのは私だけでした。間歇性外斜視の場合は症状はたまにしか出ないのは普段は気づかれにくいです。夫やかかりつけの小児科で相談した時も『異常はないように見える』と言われました。しかしその後、夫や両親に注意深く娘を観察してもらうと『確かに焦点が合っていない時がある、でも赤ちゃんってそんなものかなぁ?』という半信半疑な状態でした。

しかしそこで眼科を受診したところ、『斜視の可能性』を指摘され、子ども専門医のいる病院への紹介状をもらうことになったのです。

症状が軽度だと『あまり神経質になるのも良くないかな?』なんて思ってしまいますがやはり本書にもあるように、『子どもは正常な状態を知らなければ、自分の視線の違和感を感じることができません。さらに小さい子供はしゃべれないので親に伝えることもできません』だから少しでも違和感を感じたら、すぐに眼科に行くことが重要だと再認識しました。

 

②斜視の治療の目的はズレた目の位置を正しい位置に矯正することだけでなく、目の感覚の異常を治して両目で見る力を育て、立体視ができるようになることも含みます。

斜視になると両目で物を見ることは難しくなってしまいます。片目で物を見る経験が長くなれば長くなるほど、両目で物を見る機能を元通りにすることは難しくなります。一般的には小学校入学くらいまでの間に適切な治療、機能の育成や回復のトレーニングをしないと、一生両方の目を使うことができなくなるという心配があります。

→斜視だと『見た目』を気にする親が多いそうです。もちろん、私もかわいい我が子の外見も気になります。

しかしもっと大切なのは目の機能ですよね?最初はごく稀にしか出ない程度の斜視であっても、治療を怠ったがために年々悪化することもあります。そして気づいた時には片目しか機能していない、つまりもう片方の眼は弱視になってしまうこともあります。

弱視が怖いのは眼鏡やコンタクトなどで矯正しても視力が上がらないことです。さらに斜視は物を立体で見る立体視もできなくなってしまう可能性があるのです。立体視が出来ないと距離感も掴めず、走ったりするとすぐに転倒したりします。そうなると運動はもちろん私生活にも影響が出てきますよね?(>_<)

斜視の治療方法は、その子の斜位の程度や状態によっても変わります。でも完治の確率や治療の選択肢は早期であるほど高く多くなります。

 

 

『子どもの目の健康を育てる』を読んだ感想まとめ

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我が家は娘が斜視なのでその項目が印象的でしたが、子どもの目の成長や健康がこの本一冊でもよく分かると思いました(*^^*) 

また目の病気を見逃さないために気を付けるべきポイントも書かれていてとても分かりやすかったです。

近年のスマホの影響で子どもたちの目はとても危険な状況にさらされています。子どもの視力や目に不安を感じることがあるならば是非一度読んでみてはいかがでしょうか?